2019/8/05

【事例インタビュー】古宇利オーシャンタワーの星空を「360°映像のおみやげ」として提供 ~株式会社JTB~

沖縄県の本部半島北側の海に位置し、絶景で有名な古宇利大橋が架かる古宇利島。島で見られる星空が美しいことから、JTB様ではリゾート施設、古宇利オーシャンタワーでの星空観賞「古宇利島 星空タワー」という旅行商品を取り扱っています。また、この「星空観賞」をもとにした360°映像コンテンツ「星降る島」を制作。ハコスコとセットにし現地の「おみやげ」として、施設にてパッケージ販売を行っています。

今回は「星降る島」を制作し、VRの観光インフラ化を目指している、株式会社JTB 仕入商品戦略部の仕入商品戦略担当部長 菊地 様、仕入企画担当課長 岩井 様にお話を伺いました。

JTB様インタビュー

株式会社JTB 仕入商品戦略部 仕入商品戦略担当部長 事業開発担当 菊地 力 様(右)
仕入商品戦略課(スーベニア&フォトセンター) 仕入企画担当課長 岩井 眞理子 様(左)

 

観光客を増やすプロモーションとして、現地の景観を360°映像化

 

――JTB様が手がけられた古宇利オーシャンタワーの360°映像コンテンツ「星降る島」とはどのようなものですか?

菊地:JTBの旅行商品に、古宇利オーシャンタワーにおける「星空観賞」ツアーがあります。ユニークで美しい直線に見える天の川が観賞できることから、参加されたお客様からはご好評いただいています。

ツアー中、多くのお客様がSNS掲載やご友人へ共有するために、スマートフォンで星空を撮影していらっしゃいます。ですが、スマートフォンのカメラでは古宇利島の星空のスケール感や美しさを再現するのには限界があります。そこで360°映像としてコンテンツ化することにより、この星空に対する感動をより誰かと共有しやすくなると考えました。

 
古宇利オーシャンタワー

「古宇利オーシャンタワー/星降る島」

 

――観光地の景観を360°映像化したきっかけを教えてください

菊地:日本には美しい景観を持つ観光地がたくさんあります。しかしその景観は現地の人から見ると「当たり前」なので、その素晴らしさが外部の人に伝えきれていない観光地が数多く存在します。現地のよさを外へアピールし、来訪者を増やすことで観光地が経済的に潤えないかと模索していたところ、景観の360°映像化のアイディアが浮かびました。

 

――今回の「星降る島」を制作するにあたってどんな点にこだわりましたか?

菊地:ただ単に星空を撮影してコンテンツ化するのではなく、古宇利島の歴史や文化的な背景を踏まえストーリー化し、実際に古宇利島で1日を過ごしているような映像作りにこだわりました。また、古宇利島の星空の美しさを伝えるため、一切CGは入れず制作したのも特徴です。

 

――コンテンツのターゲットは?

菊地:元々は日本人の観光客をメインターゲットにしていましたが、訪日外国人の需要も多くなっています。

宿泊施設という意味では古宇利オーシャンタワー周辺より、恩納村などのリゾート地の方が有名です。昼は古宇利島へ観光にきて、夜は恩納村に宿泊するというお客様が多いのですが、古宇利島で夜を過ごしていただかないことにはあの美しい星空はご観賞いただけません。特に海外からのお客様は古宇利島周辺の情報が少ない状態でいらっしゃることがよくあります。そこで360°映像コンテンツの「星降る島」の「おみやげ」が夜の魅力を知っていただくきっかけとなって、古宇利島周辺での夕食や夜のアクティビティーなどの消費に繋げることができると思っています。

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「おみやげ」に最適なハコスコの段ボール製ゴーグル

 

JTB様インタビュー

古宇利オーシャンタワーにおけるハコスコの売場

 

――現地で見た感動を「おみやげ」に、と考えられたのですね。

菊地:はい。古宇利オーシャンタワーの星空を「おみやげ」という形で、「日本、そして世界各地へと持ち帰っていただく」ということを考えました。

 

――ゴーグルにハコスコを選ばれた理由はなんでしょう?

菊地:「VRを体験する」と聞くと、「大きなヘッドセットをつけて、映像も専用のものを用意して…」というように、なかなか自分が自宅で体験している様子をイメージしにくいですよね。その点ハコスコは、段ボール製の軽いゴーグルで、なおかつ映像を見るためのデバイスも自分で持っているスマートフォンでOKという点が魅力的でした。

また、ハコスコのコンパクト性も「おみやげ」としては大事なポイントです。たとえば、友人や知人への「おみやげ」として10個購入したとしても、ハコスコならかさばりません。スーツケースの隅に収めて帰ることができます。それに、360°映像の配信プラットフォームも提供されていたので、配信とVRゴーグルをセットでお願いできればと思いました。

 

――今後の「観光地におけるVRを活用したプロモーション」について、どのようにお考えですか?

岩井:「VR映像がステキだったから、実際に見てみたくなった!」といった「わくわく」感を醸成すること、それがこの事業のポイントではないかと思っています。日本には、まだ集客に結びつけることのできていない、美しい景観や楽しいアクティビティーがたくさんあります。現地の方たちの「当たり前」を、旅行に行こうと考えている方たちに「映像」によって伝え、気付いていただき、そして現地で体験していただく。JTBとしてそんな橋渡しができればと考えています。まず、VRコンテンツの充実によって、足を運んでいただくきっかけを作っていきたいですね。

菊地:たしかに、「VRを体験したらそれで満足して、現地に行かなくなるんじゃない?」というお声もあります。しかし古宇利オーシャンタワーのVRコンテンツを色々な方に視聴してもらうと、皆さん口々に「行ってみたいよね」とおっしゃいます。「VRで見てもこんなに綺麗なんだから、現地でホンモノを見るともっと凄いんだよね」と。

5G通信が実現化したら、WEB上でよりクオリティの高い映像が提供できるようになり、それに対応するデバイスも増えてくるでしょう。VRが観光インフラとして確立する時代が到来すれば、観光地が抱えるさまざまな課題に対しても貢献していけるのではないでしょうか。

 

――ありがとうございました。

 

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